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薪ストーブを後付けする費用はどのくらい?事例から見る費用相場

ooba1809
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独特な雰囲気がありおしゃれで、家全体を暖めることもできる薪ストーブ。憧れている人も多いのではないでしょうか。

薪ストーブを後付けする時に気になるのはやはり費用ですよね。薪ストーブを後付けする費用と事例を見ていきましょう。

薪ストーブを設置する前に

薪ストーブを設置する前に、まずはメリット、デメリットを把握しておきましょう。

<メリット>

  • 独特の雰囲気がおしゃれ
  • 火の揺らぎを楽しむことができる
  • 家全体が暖まる
  • 光熱費が抑えられる
  • 料理に活用できる

<デメリット>

  • 初期費用が掛かる
  • 薪の用意や管理が大変
  • 掃除やメンテナンスが大変
  • 使用していない時期は邪魔になる
  • 家全体が暖まるまでには時間がかかる

メリットもデメリットも他の暖房機器にはない、薪ストーブならではのことが多いです。デメリットがあるのは仕方がないことですが、しっかり理解した上で購入し、後悔がないようにしたいですね。

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シロ
シロ
火のゆらぎだったり、その上で料理できちゃうのが薪ストーブの魅力だよね!

薪ストーブを後付けする費用は?

デメリットの中でも気になるのが「初期費用が高い」というところではないでしょうか。

薪ストーブを設置するには

  • 薪ストーブの本体価格
  • 煙突部材の価格
  • 設置工事費用

がかかります。合計でだいたい70~180万円ほどかかります。中には薪ストーブだけで100万円を超えるような商品もありますが、だいたい全体で100万円くらいを目安に考えておきましょう。

では内訳を見ていきますね。

薪ストーブの本体価格

本体価格の相場は10~60万円参考)ほどとかなり幅広いです。中国製や日本製の商品は比較的安価でカナダやドイツ、アメリカなどの海外製の薪ストーブは高価な商品が多いです。

また、薪ストーブは

  • 暖房方式
  • 燃焼方式
  • 材質
  • デザイン

など、種類が分かれます。特に暖房方式は暖まり方に違いが出てくるのでしっかり選びたいですね。

暖房方式

暖房方式には輻射(ふくしゃ)式と対流式の2種類があります。

輻射式:薪ストーブ本体が暖まり熱を放出し、遠赤外線で家全体を暖めることができるストーブ。本体が暖まるので天板の上で料理も可能。ただし、やけどには注意。

対流式:下から冷たい空気を取り入れ、前面からあたら会空気を放出します。空気を対流させることで部屋全体が暖まるストーブ。天板はそれほど熱くならないので調理には不向き。

開放式:燃焼部分に扉や窓がなく、暖炉のようなタイプ。暖房効率は他の2つに比べて下がります。

仕組み 設置場所 暖まる範囲 同じ仕組みの暖房機器
輻射式 ストーブ本体の熱で周囲を暖める 壁や家具からは離して設置。子どもやペットに注意 薪ストーブの全方向(障害物があると効果は弱まる) オイルヒーター、電気カーペット、電気ストーブ
対流式 ストーブの熱で対流を起こし部屋全体を暖める 壁や家具の近くにも設置できる。 部屋全体 エアコン、ファンヒーター
開放式 火の暖かさで温める 壁や家具からは離して設置。子どもやペットに注意 薪ストーブの前のみ 暖炉

材質

薪ストーブの材質は

  • 鋳物(いもの):溶かした鉄を型に流して成形したもの
  • 鋼板(こうはん):一枚板の鉄板を加工したもの
  • ステンレス

が主流です。ステンレスは主にアウトドア用で長時間使い続けると故障してしまいます。鋳物か鋼板かで迷う人が多いですね。

耐久性 蓄熱性 立ち上がり 価格
鋳物 最も高い 高い 遅い 高い
鋼板 高い やや高い やや早い やや高い
ステンレス 弱い 低い 早い 比較的安価

燃焼方式

薪ストーブの中でどのように薪が燃えていくのか、という燃焼方式にも種類があります。

  • 触媒方式:触媒を使って不純物を燃焼させる
  • 非触媒方式:空気の取り入れ方を工夫して不完全燃焼を減らす
  • 触媒&非触媒方式:触媒方式と非触媒方式を組み合わせたタイプ

燃焼方式によって、どれだけ完全燃焼するかが変わり、煙の量も変わります

不燃焼ガスの発生 構造 触媒の交換
触媒方式 少ない ややシンプル 必要
非触媒方式 燃焼の回数による 方式によって異なる 不要
触媒&非触媒方式 最も少ない やや複雑 必要

煙はご近所トラブルにもなりかねませんので、隣の家が近い場合は煙の量が少ない触媒方式もしくは触媒&非触媒方式がおすすめです。

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シロ
シロ
全然知らなかったけど色んな種類があるんだね…。それに隣家のことも考えて選ばないといけないんだね。

煙突費用はどのくらい?

煙突の部材は40~75万参考)かかります。家の構造や設置場所によっても変わってくると思いますので詳しくは業者に相談してみましょう。

薪ストーブ本体だけでなく、煙突にも種類がありますよ。煙突の種類についてはこちら。

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設置費用はどのくらい?

薪ストーブを設置するには20~40万円参考)ほどの費用が掛かります。

薪ストーブを設置する際、床や壁を守るために周辺に炉台(ろだい)を設置しなくてはいけません。工事費用には炉台の費用も含まれるため高額になってしまいます。どんな炉台にするかで家の印象も変わってきます。炉台もこだわるとその分費用が高くなる傾向があります。

ランニングコストやメンテナンスの費用はどのくらい?

薪ストーブを設置した後はどのくらいの費用が掛かるのでしょうか。

ランニングコスト

電気代やガス代はかかりませんが、薪代がかかります。薪は1束=300〜500円ほどが相場です(参照)。

1日に何時間ほど使用するかによっても変わりますが、1日に薪を2~3束使用したとすると600~1500円ほど。1カ月で18,000円~45,000円ほどかかります。電気代やガス代と比べると高額ですね・・・。

薪がもっと高い場合もありますし、近隣でもらえてほぼ無料という場合もあります。薪をどう入手するかによってランニングコストは大きく変わりますね。

メンテナンスコスト

薪ストーブは1シーズンに1回は灰の掃除や煙突の掃除などのメンテナンスが必要です。

1回のメンテナンス費用は2~4万円ほど(参考)が目安です。業者によっては出張費などがかかる場合もあります。

煙突の掃除は自分では難しいですし、点検もしてもらえるので安心して使うためにメンテナンスは欠かせませんよ。

シロ
シロ
改めてコストを見ると気後れしちゃうけど、薪ストーブならではの魅力もあるから悩ましいところだね…。

薪ストーブを後付けした事例

最後に実際に薪ストーブを後付けした事例を見ていきましょう。

古民家をリフォームし、薪ストーブも設置した事例。薪ストーブのために部屋も拡張しています。

鉄筋コンクリートの建物に薪ストーブを設置した事例。最初は違う業者に依頼して断られてしまったのですが、業者を替えて設置することができました。

こちらはダイニングキッチンに薪ストーブを設置した事例。存在感があっておしゃれですね。

こちらは古い田舎の家を使えるようにリフォームし、薪ストーブも設置しました。薪ストーブの設置費用は60万円ほどに抑えられています。

こちらは後付けで2階に薪ストーブを設置。足場を作って煙突工事を行っています。

まとめ

薪ストーブの後付け費用を見てきました。薪ストーブを設置するにはだいたい100万円ほどの費用を見ておかなくてはいけません。

設置後も薪の費用やメンテナンスなどで何かとお金がかかりますね。それでも薪ストーブにしかないメリットも多いので人気があるストーブですよ。

設置後に後悔しないためにはこちらの記事もどうぞ。

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1987年和歌山県生まれ。web業界にいたが建築の面白さを知り、一転して建築家になろうと勉強中。Peter Zumthorの作品が好き。現在1級建築士資格取得に向けて勉強中。(R05学科◯製図✕・R06製図結果待ち)
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