台風や大雨の浸水を防ぐにはどうする?自分でできる対策をご紹介!
近年、温暖化の影響で台風や豪雨による浸水被害が増えています。「自分の家は大丈夫?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
「まだ大丈夫だろう」と思っているうちに短時間でかなり水位が上がる場合もあり、雨が降り出してから準備するのではとても危険です。普段からしっかり準備をして、豪雨に備えましょう!
普段から浸水に備えよう!
台風が接近したり、大雨の予報が出てから対策するのではなく、普段からできる浸水対策があります。いざという時にすぐに行動できるよう、準備しておきましょう。
浸水のリスクを知ろう
まず、自分の住んでいる地域の浸水リスクを知ることから始めましょう。住んでいる土地が、次の条件に当てはまる土地は要注意です。
- 近くに大きな川がある
- 河川の合流地が近くにある
- 海よりも地面が低い「海抜0メートル地帯」
- 過去に水害が起きたことがある
海や川の近くの場合、特に注意が必要ですね。
国や自治体が作成しているハザードマップ(参考)も確認しておくといいでしょう。川が氾濫したときに浸水が予想されるエリアと浸水の深さを調べることができます。
自分が住んでいる地域に浸水のリスクがあることを知ると、ドキッとするものです。危機感が生まれて対策にも身が入りますね。
浸水箇所を確認
家の中の浸水してくる可能性がある場所は以下の通り。
- 玄関…玄関ドアと道路の高さが同じくらいの場合は要注意
- 窓(ベランダ)…基礎が低い家では窓から浸水する可能性も
- 駐車場…半地下は車が水没する可能性あり
自宅で浸水のリスクが高い箇所はどこか意識しておけば、台風や豪雨が迫ったときに迅速に対応できます。
一番被害が大きくなるのは玄関からの浸水ですね。基礎を超える高さの冠水があった場合、通気口から水が浸入してしまいます。この場合は仕方のない自然災害ですが、その他にも施工不良によって
- 基礎の打ち継ぎ部
- 基礎立ち上がりの配管貫通部
- 塞ぎ忘れた施工時の床下水抜き穴
などから浸水してくるというトラブルもあります。
ベランダや雨樋の排水を確認しよう!
水がしっかり排水されないと、雨水が地下に排水されず浸水のリスクは高まります。
ベランダが汚れていると排水溝が詰まります。そして排水溝が詰まっているときちんと排水されないので、ベランダに雨水が溜まり窓やベランダのつなぎ目から壁や天井に浸水する可能性も!
ベランダの浸水対策は掃除しかできないともいわれています。きちんと掃除して、雨水がしっかり排水されるようにしておきましょう。
窓からの浸水についてはこちらの記事もご覧ください。
他には雨樋や自宅周辺の排水溝が詰まっていても浸水のリスクが高まります。しっかり掃除しておきましょう。
雨樋の掃除方法や修理に関してはこちら。
大雨予報が出たら浸水対策を行おう!
台風や豪雨で浸水する可能性が高まったときの対策をご紹介します。
浸水対策は雨が降り出す前に
すでに水が溜まってから作業をすると十分な効果が得られない場合も。また、大雨の中での作業は危険ですよね。浸水対策は雨が降り出す前に完了させましょう。
ただ、玄関ドアや駐車場を塞ぐと、人や車の出入りができなくなってしまいます。家族全員が家の中に入って、外出の必要がなくなったタイミングで浸水対策しましょう。
土嚢・水嚢
土木工事などで使用する土嚢(どのう)を積み上げて、浸水を防ぎます。
土や砂を集めるのが難しい都市部では、土の代わりに水を使う水嚢(すいのう)もよく利用されています。
家庭用の土嚢は水で膨らむタイプが主流。普段はコンパクトに収納できるので備蓄しておくといいですね。
土嚢・水嚢は浸水を食い止めるのに効果があることが分かっています。
土嚢・水嚢袋がない場合は、家にある普通のビニール袋で代用できます。ビニール袋に水を入れるだけで効果があるのでビニール袋も常備しておきましょう。
レジ袋で作れば、お風呂の排水溝やトイレからの浸水も防ぐことができます。
家庭用ゴミ袋を使った水嚢の作り方|FNNプライムオンライン
ゴミ袋に水を入れて、空気を抜いて口を結ぶだけ!
広範囲に水嚢を置きたいときは、ダンボールとブルーシートを一緒に使う方法も。
簡単に作れて水嚢も動かなくなるので安心ですね。
防水テープ・シート
テープが貼り付けられる場所は、防水シートで開口部を覆って、浸水対策することもできます。洗って繰り返し使えることと、畳めばコンパクトに収納できるのも嬉しい点ですね。
ドアに隙間がある場合などは広範囲をガードできる防水シートがよいかもしれませんね。
ドアや窓の隙間に貼る防水テープも有効です。貼る箇所の水分を拭き取って、空気が入らないようしっかり密着させましょう。
雨の状況などによっていくつかを組み合わせるとより安心ですね。
止水板
駐車場や門扉など開口部が広いところには、板で水を堰き止める止水板が便利です。
シートタイプの止水板もあります。
大きな板状のもので代用することもできます。緊急時はベニヤ板や畳、戸板などで即席の防水ゲートを作って、浸水に備えましょう!
水害が収まったら排水ポンプを
浸水してしまった場合は、排水ポンプがあると家の中の水を抜くのに便利です。
他には、門扉や駐車場からの浸水対策をしていると、降った雨が庭に溜まってしまうことがあります。庭にたまった水にも排水ポンプが使えますよ。
雨水には泥やゴミなども含まれているので、汚水用を使いましょう。
避難も念頭において
あまりにもひどい豪雨の場合は、対策を講じていても浸水することがあります。その段階になると、周辺も避難が難しい状況になっているでしょう。
周りの状況を判断して、いざという時は避難できるように備えておきましょう。避難する時には非常用持ち出し袋なども必要になるので準備しておいてくださいね。
まとめ
自宅の浸水を防ぐには、まず自宅の浸水のリスクを知りましょう。
浸水してしまうと大切なものもすべて被害に遭ってしまい思いもよらぬ損害につながることも。少しの備えで浸水が防げるのなら準備しておきたいですよね。