
マンションにお住まいのあなた、どんな台風対策をしていますか?
「高層階だから浸水もないし、庭もないから特に何も…。」
「建物が頑丈だから特に対策はいらないでしょ、今までも何もなかったし。」
いえいえ、台風は年々数が多く、強力になっています。今までどおりの行動では思わぬ被害を受けることになるかも⁉︎備えあれば憂いなし、しっかり対策方法をチェックしておきましょう。
目次
こんなにある!マンションでの台風被害
強力な台風が上陸することも多い昨今、マンションでもこんな台風被害が報告されています。
- 窓ガラスが割れた
- 雨漏り・窓から雨が吹き込んできた
- ベランダから浸水した
- 自転車・バイク・車が壊れた
それぞれの被害状況について、解説します。
最も多いのはガラス被害

マンションで最も多いのは、「窓ガラスが割れた」という被害です。風速20m以上になると、小石でもガラスを割るほどの威力で飛んできます。過去の大型台風の中には、集合住宅の被害の8割が窓ガラスだったケースも。
風は上空ほど強く吹くことと、風を遮るものがないことから高層階ほど強風の被害を受けやすく、しっかりと対策しておく必要があります。
実は雨漏り・吹き込み被害も
外壁や窓の隙間から雨漏りしたり、窓から雨が吹き込んでくることがあります。マンションでは外壁を自分で確認したりできないので、屋内でできる対策をしっかり押さえておきたいですね。
ベランダから浸水
マンションの1階では、浸水する可能性もあります。特に半地下になっている建物は要注意。2階以上であっても、短時間で集中的に豪雨が起こると、ベランダに雨水が溢れて窓から浸水してくることもあります。
盲点⁉︎屋外での被害
外に置いている自転車やバイク、自動車が被害に遭うこともあります。自転車・バイクが強風で転倒して壊れた、周囲の物を壊した、地下駐車場に停めていた自動車が水没したなど、屋外にあるものも対策する必要があります。
台風が来る前にやっておきたい対策
こうした被害に遭わないために、台風が接近する前にやっておきたい対策をご紹介します。
窓ガラスの保護
窓ガラスの被害は、風圧よりも飛来物がぶつかって起こることが大半です。雨戸やシャッターが有効ですが、落下の危険性から設置していないマンションがほとんど。
窓を保護するための対策を行いましょう。
ガラスにテープを貼る
粘着テープを窓ガラスに米の字や格子状に貼ります。養生テープがあれば貼り跡が残らないので、使用をおすすめします。
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飛散防止フィルムを貼る
ガラス全体に飛散防止フィルムを貼っておくと、窓ガラスが割れたとき破片が飛び散るのを防ぎます。
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賃貸住宅の場合でも上の商品はきれいに剥がせるので問題ないですが、気になる人は大家さんや管理会社に相談してみましょう。
カーテンを閉める
破片の飛散防止のため、カーテンやブラインドを閉めておきましょう。端や裾、合わせ部分をテープで留めておくとより安心です。
屋外の物を収納する
ベランダやパティオに置いているものは、強風で窓にぶつかったり飛んでいったりしてしまう恐れがあります。家の中にしまいましょう。
《台風前に収納するもの》
- 植木鉢
- プランター
- 掃除用具
- 自転車
- 家具(イスやテーブルなど)
- 物干し竿
- すだれ・グリーンカーテン
物干し竿について
物干し竿は外して室内に入れておきます。室内に入れられない場合はワイヤーで固定しましょう。竿受けは格納して壊れないようにします。
すだれについて
すだれやグリーンカーテンは下ろして家の中へ。室内に入れられない場合は小さくまとめて、飛ばされないよう動かないものに固定しておきましょう。
網戸の外れ防止
強風で網戸が外れることもあります。落下したり強風で飛んでいっては大変危険ですので、ストッパーがある場合はオンにしておきましょう。ストッパーがない場合は外して家の中に入れておきます。
窓ガラスの台風対策について、こちらも参考にしてみてください。

雨漏り・吹き込み・浸水への対策

24時間換気システムに注意
あまりにも雨風が強いと、わずかな隙間から室内に吹き込んでくることがあります。住んでいる地域が暴風域に入ったら次の対策を行いましょう。
- 給気口をすべて閉じる
- 24時間換気システム・換気扇を止める
- 台風が去ったら必ず元に戻す
サッシに雑巾や新聞を挟む
窓からの吹き込みが心配な場合は、サッシの隙間に雑巾や新聞を挟んでおきます。雨漏りしてしまったときのために、バケツやブルーシートなども用意しておきましょう。
雨漏り・吹き込みに関して、詳細はこちら。

ベランダを清掃する
ベランダが汚れていたら排水口に砂やゴミが流れ込んで詰まり、ベランダに雨水が溜まってしまいます。室内に浸水する原因にもなりますので、ベランダは綺麗に掃除しておきましょう。
台風の浸水対策について詳細はこちら。

屋外での対策
屋外で思わぬ被害を受けたり、自分が加害者になってしまう場合もあります。他の住民に迷惑をかけないためにも、しっかりと対策しておきましょう。
自転車・バイクの対策
屋内型の駐輪場ではない場合は、濡れないようカバーをかけておきます。カバーは飛ばされないようしっかり紐でくくりつけておきましょう。
強風で倒れたり、近くのものを壊したりしないよう動かないものに固定します。難しい場合は近隣の屋内型駐輪場に移動させておくと安心です。
自動車の対策
屋外の駐車場の場合は、自動車にカバーをかけておきます。駐車場が地下や1階にある場合は、浸水の被害に合わないよう高台に移動させておくと安心です。
機械式の駐車場である場合、風雨の影響で壊れて動かなくなる場合があります。台風が去った直後に自動車を使用する予定がある場合は、屋内型や平面の駐車場に移動させておくのがおすすめです。
ライフラインの断絶に備えて

上記の他に、台風時にマンションで起こるリスクを想定した対策をご紹介します。
停電したら
停電すると照明や電化製品が使えないことはもちろん、エレベーターも止まってしまうので、高層階に住んでいる人は出かけることが大変になります。オール電化であれば、コンロも使えなくなってしまいます。
すぐに電気が復旧するとは限りませんので、次のものを準備しておきましょう。
- 懐中電灯・ロウソクなど明かりになるもの
- 電池
- 携帯電話を充電しておく、モバイルバッテリー
- カセットボンベ式の卓上コンロ
- 保冷剤
- 常備薬
- 除菌できるウェットティッシュ
- 消臭機能のついたビニール袋
- 高層階に住んでいる人は水や食料を多めに
- 赤ちゃん・幼児がいる場合はミルク・離乳食・オムツを多めに
- 女性は生理用品
- リモコン式のトイレは停電の際の流し方を確認
断水したら
地域全体が断水することもありますが、マンションは給水ポンプで水道水をくみ上げているため、停電に伴って水道が使えなくなることもあります。
- 飲料水
- ウェットティッシュ
- お風呂に水を溜めておく
- 空のペットボトルに水道水を入れて準備しておく
避難が必要になった場合
台風の勢力が大きい場合、近くの避難所への避難勧告が出される可能性もあります。勧告が出てから慌てるのではなく、日頃から家族で認識を合わせておくと、台風以外の災害時も安心です。
- エレベーター以外の避難経路を確認しておく
- 避難所や、そこに行くまでのルートを家族と話しておく
- 荷物(水と食料、ビニール、着替え、携帯の充電器、スリッパ、軍手など)や靴をまとめて置いておく
まとめ
過去に経験のない大きな台風が来ると、とても不安になるものです。その不安を少しでも和らげるために、日頃から起こりうる被害を想定して準備しておくことが大事です。
ライフラインが全て止まったとしても、数日間は室内に止まって生活できる!という準備をしておけば、いざという時も安心です。しっかり備えて、自分自身と家族の安全を守りましょう!