万が一に備えて!災害に備えた暮らしの工夫
地震、台風、大雪など自然災害はいつやってくるか分かりません。普段から災害に備えた暮らしをしましょう。
災害の備えというと防災グッズを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、それだけではありません。災害に備えた暮らしの工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。すぐにできる対策もありますよ!
住んでいる地域の災害リスクを確認しておこう
まずは住んでいる地域でどんな災害が起こるリスクがあるのかを知っておきましょう。地震はどこにいても起こるリスクがありますが、洪水、津波、土砂災害、火山の噴火などは被害が起こりやすい場所と起こりにくい場所があります。
こちらのページで住んでいる地域のリスクを確認することができますよ。
また、避難所の場所や避難所までの経路も確認しておきましょう。マンションの場合マンションの外に出るまでの経路も確認が必要です。
台風が多い地域の方はこちらの記事もどうぞ
家族で話し合っておこう
家族が一緒にいるときに被災するとは限りません。別々の場所で被災した場合の連絡方法や集合場所を決めておきましょう。
いざという時はパニックになって何をしたらいいのか分からなくなってしまうことも。誰がどの防災グッズを持ち出すのかなどあらかじめ決めておきましょう。特に小さな子供がいるご家庭では子供のケアも必要になるのでしっかり決めておくといいですね。ある程度の年齢になったら、停電などに備えて家の中で避難訓練や停電のシミュレーションをしておくと心構えができるかもしれません。
家具の転倒から身を守ろう!
大きな地震が起こったら、家具は転倒すると考えましょう。今の配置でもし家具が点灯したらどうなるか・・・と考えてみると分かりやすいかもしれません。
家具の転倒を防止する
家具をそのままにしておくと大地震の時は転倒の可能性が高いです。家具の転倒を防ぐグッズを使って転倒を防止しましょう。
こちらは家具の上と天井を突っ張り棒で支えるタイプ。
背の低い家具は壁と固定するこちらがおすすめ。二段重ねの家具を固定するのにも使えます。
テレビの転倒を防止するアイテムも。
家具本体は転倒しなくても扉が入って中身が飛び出してしまうことも。
こちらは揺れを感知してロックしてくれる商品。食器が散らばると大惨事になるので特に食器棚には設置しておきたいですね。
ちなみに、システムキッチンの収納棚には飛び出し防止の機能が付いていることもあります。確認してみて下ささい。
こちらは本や書類などの飛び出しを防止するアイテムです。
家具の配置に注意する
家具の配置で注意したいのは以下の通り。
- 外開きのドアの前に倒れやすいものや大きな家具を置かない
- 寝室や子供部屋、玄関にもなるべく大きな家具を置かない
- 火器の周りには燃えやすいものを置かない
外開きのドアの前の家具が倒れるとドアが開かなくなり、中にいる人が閉じ込められてしまう可能性があるんですよ。寝室や子供部屋は家具の下敷きになるのを防止するためです。玄関は避難する時も出入口になるのでスムーズに移動できるようにしましょう。
家具の配置や転倒防止についてはこちらの記事へ。
窓ガラスに注意しよう!
地震が起こったり、台風の飛散物によって窓が割れてしまうという危険性もあります。慌ててけがをしなように注意したいですね。
窓ガラスにできる対策は以下の通り。
- 履物を用意する(ケガの防止)
- 飛散防止フィルムを貼る
- シャッターや雨戸を取り付ける
- 強化ガラスに替える
履物や飛散防止フィルムならすぐに対応することができますね。
こちらはガラスの破片やクギを踏んでも大丈夫な防災用スリッパです。家族分揃えておくと安心ですね。
こちらは窓のサイズに合わせてオーダーできる飛散防止フィルム。施工サービスもありますよ。
台風の場合はあらかじめできる対策も。
停電や断水に備えよう
災害が起こったあと、電気、ガス、水道などのライフラインが長期間止まってしまうこともあります。
ライフラインが止まってしまった時に困らないように準備しておきましょう。
防災グッズを用意しよう
まずは防災グッズを用意しましょう。家置き用の防災グッズは3~7日間ライフラインが止まってしまっても生活できるだけの備蓄が必要です。
食品など普段から使っているものは防災用と特別に考えずに、簡単に食べられるレトルト品を多めにストックして古いものから使うようにしておきましょう。ただし、1日分は火も水も使わずに食べられるものがあるとよいでしょう。
防災グッズについて詳しくはこちら。
水は汲み置きしておこう
水は飲料水だけでなく、生活用水も必要になります。断水してもしばらくすると給水がありますがその量には限りがあります。ですから日ごろから水を汲み置きしておくことをおすすめします。
一番簡単なのはお風呂の水を常にためておくこと。入浴に使った水は雑菌が混じっている可能性がありますが、トイレを流すなどの用途で使用できます。できれば入浴後は一度お湯を捨て新しい水を貼っておくのがベター。翌日にそのお湯を沸かしなおしてお風呂に入ればむだにもなりませんね。
他にはポリタンクやペットボトルなどに水をためておく方法もあります。水道水は常温で3日、冷蔵庫で10日ほど飲料用で使用できます。(参照)浄水器を通したり、煮沸してしまうと塩素消毒の効果がなくなってしまうので水道水から直接注いでください。
ですが、数日に1回水を入れ替えるというのはなかなか大変だと思います。負担になるようでしたらペットボトルの水を多めに用意しておきましょう。
断水時のトイレの流し方についてはこちらをご覧ください。
リフォームで災害に備える
日々の工夫で災害に備えることもできますが、リフォームでより災害に強い家にするということもできます。
リフォームを検討しているのなら、防災対策も考慮してみてはいかがでしょうか。
リフォームで転倒しない収納を!
家具を転倒させないためには、作り付け家具を増やすという手もあります。作り付け家具なら倒れてくる心配はありません。ただし、物が落ちてくるリスクはあります。特にオープン棚の場合は配置に気を付けましょう。
また、収納を一か所にまとめておくと生活スペースが物で埋もれてしまうリスクが避けられます。広いウォークインクローゼットや土間収納などを作って荷物をまとめるというのも1つの対策ですね。特に土間収納なら玄関から近いので防災グッズを置くのにも適しています。
壁面収納についてはこちらの記事もどうぞ。
土間収納についてはこちらの記事もどうぞ
収納物の落下を防ぐためにはこちら。
窓や雨戸のリフォーム
前半でもお話した通り、窓ガラスが割れてしまうとガラスが飛散してしまって危険です。また災害時はすぐに修理ができないことも多いので防犯面なども心配ですね。
窓ガラスを守るために雨戸やシャッターを取り付けたり、強化ガラスにリフォームすると安心です。
厚さや窓の大きさによって料金が変わってきますが、強化ガラスへの交換リフォームは1枚当たり3万円から8万円ほどかかります(参考)
雨戸とシャッターについてはこちらの記事もどうぞ。
本格的に地震に備えたリフォーム、耐震リフォームを検討している方はこちらをどうぞ。
停電に備えて太陽光発電パネルの導入を考えている方はこちら。
まとめ
防災に備えて家でできる工夫について見てきました。すぐにできる対策もありますので、できることから始めて見てはいかがでしょうか。
リフォームでできる工夫もありますので、全面リフォームなど大規模なリフォームをする際は防災のことも考えてみてください。