真夏の停電、暑すぎて夜寝られない!エアコンを使わずに熱中症を防ぐ方法とは?
いつ起こるか分からない停電、時期によっては健康問題に発展する恐れもあります。特に真夏は、エアコンが使えず夜寝られなくなってしまうことも。寝ている間に熱中症になってしまうリスクもあり、とても危険です。
真夏の停電に備え、電気を使わずに少しでも快適に眠る方法をご紹介します。普段でも使える方法ばかりですので、是非チェックしてみてください!
真夏の停電は熱中症に注意!
日本では地震や台風によって大規模な停電が起こることがあります。大きな災害が原因の場合、復旧までにかなりの時間を要する場合も。
冷房や扇風機も使えなくなるので、夏場に停電すると熱中症を引き起こしてしまう可能性が。
また、停電は断水を伴うこともあります。特に4階建て以上のマンションの場合、停電すると水が出なくなることが多いです。
断水してしまうと飲み水の確保が難しい上、トイレを流せないという理由で水分を控えてしまう人も。ただでさえ温度と湿度が上がっているときにしっかり水分を控えてしまうと熱中症のリスクが高まります。停電時は特にしっかり水分補給をするようにしてくださいね。
断水時、停電時のトイレの流し方はこちら。
真夏の停電・夜快適に眠るには?
夜も寝苦しく、睡眠不足になると熱中症のリスクはさらに高まります。電気を使わずに、少しでも快適に眠るための方法をご紹介します。
快眠のための対策〜寝る前にやること〜
エアコンや扇風機がなくて快適に眠るためには、寝る前の行動が重要になってきます。
1,室温が上がらないようにする
夜になっても部屋の中が暑いまま…というのを防ぐために、昼間から室温をなるべく上げないようにしましょう。
- 窓やドアを開けて換気
- 屋根・壁・ベランダなどに打ち水をして建物全体を冷やす
- カーテン・すのこ・シェード・遮熱フィルムで窓からの直射日光を遮る
ベランダの目隠しのアイデアはこちらへ。
2,水浴びをする
水道が使える場合は、水浴びをして体を冷やしましょう。バケツに水を張って水で足浴をするだけでも違います。
使えない場合でも少量の水で体を洗うこともできますよ。それだけでもさっぱりしますのでお試しください。
3,寝る前に水分補給
寝ているときは、意外とたくさん汗をかきます。真夏ではなくても500mlほどの汗をかくといわれているんですよ(参照)。
真夏の停電時にはそれ以上の汗をかいていることでしょう。寝ている間に脱水症状を起こさないように、寝る前に、水やお茶などを飲んで水分補給しましょう。
4,体を冷やす
それでも暑い!という場合は、体を冷やします。
停電していないエリアが近くにあれば、氷や保冷材などをゲットしましょう。夜までクーラーボックスに入れておき、太い血管が通っている首、脇の下、足の付け根を冷やすと効果的です。氷や保冷剤が手に入らないときは水で濡らしたタオルでもOKです。
氷はビニール袋に入れて密封してからタオルやガーゼに包み、肌に直接当てないようにしましょう。
快眠のための対策〜寝る時〜
寝る時の服装や姿勢によっても寝苦しさは変わってきます。
1,天然素材のパジャマを着る
暑いからと裸同然の状態で寝る人もいるかもしれませんが、何も着ていないと肌にじっとりと汗が残って不快なためおすすめしません。半袖に短パンなど通気性のよい服を着るのがよいですね。
寝るときは、天然素材の薄手のパジャマを取り入れてみてはどうでしょうか。リネンやガーゼ素材のものなら、吸水性・速乾性・通気性が高いので最適です。
2,横向きに寝る
仰向けで寝ると、背中の広い範囲が布団に当たって暑く感じます。抱き枕を使えば自然と横向きの体勢になるので、布団に接する面積が狭くなって涼しく感じられます。
3,風通しをよくする
風にあたると涼しく感じるだけでなく、汗が蒸発するので体温が上がるのを抑えてくれます。対角線にある二箇所の窓を開けると風通しがよくなりますよ。
台風が来ている時や、防犯上窓が開けられないときはうちわなどで仰ぐだけも違いますよ。枕元にまくらや下敷きなど仰げるものを用意しておきましょう。
真夏の停電に備えて用意しておきたいグッズ
真夏の停電時の暑さは、想像以上に体に負担がかかります。熱中症で倒れてしまっては大変ですのでしっかり対策をしておきましょう。
もちろん、停電時でなくても使えるアイテムばかりです。
水分と塩分
熱中症対策に最も大切なのは水分と塩分です。停電から断水になる可能性もありますのでしっかり用意しておきましょう。
総務省によると飲料水は1人1日当たり3リットル必要だといわれています。災害時に備え3~10日分の飲料水を確保しておくことが重要です。
水分だけではミネラルが失われてしまうので塩飴や、ミネラルの入ったスポーツ飲料、経口補水液なども用意しておくといいですね。スポーツ飲料は粉末の水で溶けるタイプもありますよ。
体を冷やすアイテム
いざという時に使えるよう、普段から冷凍庫に
- 保冷剤
- 氷
- 水などの入ったペットボトル
を常備しておきましょう。冷えていないクーラーボックスに移し替えるよりも冷凍庫にそのまま入れて置いた方が冷たさをキープできます。
氷は溶ける前に水筒などに入れて置けば飲むこともできます。
その他、叩くだけで急激に冷たくなる瞬間冷却パックもおすすめです。冷却持続時間は1時間以内の商品が多く、ずっと冷たさが持続するわけではないですが、本当に暑い時に脇などに挟めば体温を下げることができます。
他には電池で動く扇風機などもあるといいですね。
その他、停電時に便利なアイテムはこちらの記事もどうぞ。
冷感グッズは熱中症対策になる?
冷たく感じる冷感寝具、冷却ジェルシートなどの「冷感」商品も年々増えていますよね。これらの商品は確かにひんやり感じるのですが、熱中症対策にはなりません。
仕組みは以下の通りです。
冷却シート:ジェルに含まれている水分が蒸発する気化熱で冷たく感じる効果があります。貼った部分をひんやりさせることはできますが、体温を下げる効果までは期待できません(参考)。
冷感寝具:冷感とは、触った時にひんやり感じることをいいます。最初はひんやり感じますが皮膚が冷感生地にずっと触れているとひんやり感は失われます。寝ているときはそれほど動かないので途中でぬるくなったり、生暖かく感じることが多いです(参考)。
ひんやりタオル、クールタオルも同じく気化熱で冷たく感じる仕組みになっています。ジェルや寝具よりは、皮膚と生地が触れ合い続けることが少ないのでひんやり感が持続するでしょう。わきの下や首に使用することで体を冷やす効果がありますが、普通のタオルを濡らしただけでも同じ効果が期待できます(参考)。できれば氷や保冷材などで体を冷やすことが最も効果的です。
冷感商品を使っていると実際に体は冷えていないのに冷たく感じてしまい、体を冷やすことを怠ってしまうという危険性も。熱中症対策にはしっかり体を冷やすようにしてくださいね。
どうせ寝具を替えるのなら、吸水性・速乾性・通気性が高い天然素材の方が一晩中快適に過ごせるのではないでしょうか。
熱中症以外に注意すべきことも
停電中の真夏の夜に注意することは、熱中症だけではありません。暑くてクーラーが使えないからと言って窓を開けて寝ると、「虫刺され」と「犯罪被害」のリスクが高まります。この2つにもしっかりと対策しておきましょう。
虫除け
窓を開けて寝る場合は、虫除けをしっかりしておきましょう。電源を使わない電池式や、スプレー式の虫除けグッズもあります。コンセントのない場所やアウトドアで使えるので、1つ準備しておくと便利ですよ。
防犯
窓を開けていると外からでも分かりますので、恰好の侵入経路となります。2階以上の部屋でも、窓が開いていれば外から人が入ってくる可能性があります。停電時でも防犯には気を付けてくださいね。
まとめ
ただでさえ暑くて過ごしにくい真夏に、停電が起きたら一大事です。不快なだけではなく、健康や命に関わる事態につながりかねません。
電気が使えない生活を強いられることは、誰の身にも起こりうることです。非常事態のリスクを少しでも減らすために、日頃から準備しておきましょう。