玄関の防犯対策を考えよう!今すぐできる対策からリフォームまで!
家の防犯対策を考えるなら、玄関の対策は欠かせません。一軒家でも集合住宅でも玄関は泥棒の侵入経路の上位に入っています。
玄関にはどんな防犯対策をするべきなのでしょうか。簡単にできる対策から本格的なリフォームまでまとめてみました。
玄関の侵入手口にはどんなものがある?
玄関の防犯対策を考える前に、どんな手口で侵入されるのかを見てみましょう。
警視庁の住まいる防犯110番(参考)によると
- 無締まり
- 合鍵
- ガラス破り
- ドア錠破り
などがあります。一番多いのはなんと無締まり(参考)!玄関だけのデータではないですが、一番多いなんてびっくりですね。締め忘れ、ゴミ捨てや回覧板などちょっとそこまで、という時でも無施錠で出掛けてしまうのは危険です。
防犯対策でまず第一に大切なことは「きちんと戸締りをすること」ですね。いくら色々な対策をしていても、肝心の鍵が開いていては意味がありません。鍵の閉め忘れが多い人はオートロックの鍵を検討してみるのもよいと思います。
玄関でもう1つ注意したいのは合鍵です。玄関の周辺に合鍵を置くのは危険ですのでやめましょう。
合鍵の対策法はこちらの記事でもご紹介しています。
https://home-renovation.jp/entrance-bouhan-renthouse-12541
すぐにできる玄関の防犯対策7選
ここでは無締まり、合鍵以外の対策方法をご紹介していきます。
防犯対策で重要なのは「侵入までの時間を稼ぐこと」。泥棒は侵入に5分以上かかれば7割が諦め、10分以上かかる場合はほとんどの泥棒が諦めるともいわれています(参考)。防犯グッズで侵入を完全に防ぐことは難しいですが、時間を稼ぐことは可能です。複数の防犯グッズを組み合わせればさらに効果的ですよ。
それでは、防犯グッズを紹介していきますね。
鍵を強化しよう!
まずは鍵について。鍵の強化には
- 本鍵を防犯性の高い鍵に交換する
- 補助錠をつける
という2つの方法があります。本鍵の交換については工事を伴うので後半で説明しますね。
補助錠というのは、本鍵の他にもう1つ取り付ける鍵のことです。ドアに鍵が2つ付いていれば侵入までの時間が2倍以上かかります。1ドア2ロックといって1つのドアに2個以上の鍵をつけることは防犯対策として推奨されているんですよ。
鍵穴のないリモコンタイプなどもありますよ。
開き戸、引き戸、内開き、外開き、それぞれ対応している鍵が違いますのでご家庭のドアに合ったタイプを選びましょう。
引き戸の防犯対策についてはこちらの記事もどうぞ。
ドアチェーン・ドアガードの活用
玄関にはドアチェーンやドアガードが付いていることが多いと思います。在宅時にはきちんと活用するといいですよ。
ドアチェーンは元々防犯対策でつけられているものではなく、それほど防犯性が高い訳ではありませんが侵入を遅らせるという意味では一定の効果があるでしょう。せっかくついているのなら活用したいですね。
外側からもドアチェーンをつけられる鍵付きタイプもあります。
サムターン対策
泥棒の侵入にサムターン回しという手口があります。ドアの隙間やポスト、ドアスコープなどから金具を入れ、内側から鍵を開けてしまう手口です。
サムターン回しを防止するには、専用のカバーが便利です。
他には、工事が必要ですが脱着式サムターンに交換するという手もありますよ(参考)。
外側から外れないドアスコープに交換することもサムターン回し対策になります。
こじ開け防止対策
侵入手口の1つにドアの隙間にバールなどを入れ、鍵を破壊するという方法もあります。ドアの隙間が大きい場合は、隙間を埋めるガードプレートを設置するといいでしょう。
ただし、ガードプレートは引き戸や、賃貸の場合は設置できないので補助錠など他の方法で対策する必要があります。
ガラス対策
ドアやドアの周辺にガラスがあると、ガラスを割ってサムターン回しをされてしまう可能性があります。
ガラスがある場合は
- 防犯ガラスに交換
- 防犯フィルムを貼る
という対策方法があります。防犯ガラスの方が効果は高いですが、ドアのガラスなどは対応できないことも。防犯フィルムならすぐに対策しやすいですね。防犯フィルムを割るとガラスが割れにくくなるので侵入までの時間を稼ぐことができます。
センサーライトやアラームの設置
続いては玄関の外の対策。
人が近づくと光るセンサーライトや、音が鳴るセンサーアラームを設置するというのも防犯対策になります。もちろん、ライトやアラームがついても物理的にドアが開けられないわけではありません。
ですが人目に付きやすくなりますよね。泥棒もリスクは避けたいので人目に付く家は避ける傾向があります。ライトは夜間に帰宅する時も便利ですし、設置しておくとよいかもしれませんね。
ライトではなく、アラームタイプも。
防犯センサーについて詳しくはこちらのページなどを参考にしてください。
ただし集合住宅の場合、玄関の外は共用部分になるので設置できないケースも多いです。設置したい場合は管理会社に相談してみましょう。
防犯カメラやセキュリティシステムの設置
玄関外の防犯をもっと強化するのなら防犯カメラの設置やセキュリティシステムの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
防犯カメラはワイヤレスタイプなら自分で設置も可能です。プロに設置してもらうと費用は掛かりますが、死角ができにくいというメリットもありますよ。
セットで購入するとお得です。
防犯カメラについてはこちらのページなどを参考にしてみてください。
玄関だけでなく、勝手口やベランダなど複数個所するのならセキュリティシステムを検討してみてもよいですね。
賃貸でもできる防犯対策についてはこちらの記事でもご紹介しています。
リフォームではどんな防犯対策ができる?
続いてはリフォームでできる防犯対策について見ていきましょう。
防犯性の高い鍵に交換
まずは今使用している鍵を防犯性の高い鍵に交換してみてはいかがでしょうか。
防犯性の高い鍵は
- ディンプルキー(参考)
- 電子錠(スマートロック、キーレス錠)
が挙げられます。電子錠は鍵がいらず、暗証番号やスマートフォンなどで解錠する鍵のこと。オートロック機能もあるので鍵の閉め忘れ対策にもなりますよ。
防犯性の高い鍵についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
防犯性の高い玄関ドアに交換
鍵だけでなく、ドアごと防犯性の高いドアに交換するという手もあります。特に隙間風が入ってくるなど古いドアの場合は交換を検討してみてはいかがでしょうか。
防犯性の高いドアというのはどういうドアかというと
- ピッキングされにくい鍵
- 2ロック式
- 脱着式サムターン
- ガードプレートが付いている
- 防犯ガラスを使用
など、はじめから防犯対策がされたドアです。不安要素が多い玄関ならドアごと交換してしまった方が安心かもしれませんね。
また、日本の玄関ドアは外開きが多いですが、内開きにした方がいざという時に体当たりしてドアを閉めることができるので防犯面で優れていますよ。
玄関ドアの交換についてはこちらの記事をどうぞ。
カメラ付きインターホンの設置
カメラ付きのインターホンを設置することも防犯対策になります。カメラを確認してからドアを開ければ不審者を中に入れる心配がなくなりますね。
また、泥棒は留守かどうかを確認するためにインターホンを押すことが多いです。中には外出時にも来客対応できるインターホンもあるので、留守を知られないで済むかもしれません。インターホンを交換するのなら防犯効果に優れたタイプを検討してみてもいいですね。
インターホンの交換についてはこちらもどうぞ。
玄関周辺の見通しをよくする
玄関周りが庭木や塀などで見通しが悪いと泥棒に狙われてしまう危険性があります。プライベートは守りたいものですが、あまりに外から見えないと泥棒にとって好都合になってしまいます。
庭木は定期的に手入れをする、高すぎる塀は低いものに変更するなど見通しをよくすることも防犯対策につながりますよ。
まとめ
玄関の防犯対策について見てきました。
玄関の防犯対策で大切なことは
- 侵入までの時間を稼ぐ
- しっかり対策している家だと分からせる
ということです。侵入迄の時間がかかったり、泥棒もリスクを避けたいのでしっかり対策している家は避ける傾向にあります。
これさえしておけばOKという防犯対策はありませんので、いくつかを組み合わせて対策することをおすすめします。
玄関以外の防犯対策も気になるという方はこちらへ