開口部(窓・玄関・ドア)

玄関の引き戸は防犯対策が重要!古いドアなら交換も!

玄関の引き戸には、荷物の出し入れがしやすい、バリアフリーにしやすいなどのメリットがある一方、デメリットもあります。

その1つは防犯面。引き戸の防犯性と、強化するための防犯対策について見ていきましょう。

シロ
シロ
うちもそうだけど、古い家は引き戸玄関が多いから防犯対策が重要だね。

引き戸は防犯性が低い?

引き戸は開き戸に比べて防犯性が低いといわれることが多いです。

その理由は

  • 採光のためにガラスが使われているものが多い
  • 開き戸に比べて隙間ができやすい

というのが主です。

特に古い引き戸の場合はガラス面が多かったり、隙間が大きかったりと防犯面に不安がある場合が多いですね。

引き戸の弱いところを補うよう、防犯対策をしていきましょう。

引き戸の侵入手口と防犯対策

引き戸に泥棒が侵入する際の主な手口は

  • ピッキング
  • サムターン回し
  • こじ開け
  • ガラス破り

などがあります。中でも引き戸ならではなのが「こじ開け」と「ガラス破り」ですね。この2つの対策を見ていきましょう。

こじ開け防止対策

こじ開けとはドアの隙間からバールなどをねじ込んで無理やりドアを開ける手口のこと。鍵ごと破壊されるので、ピッキングされにくい鍵などを使っていても意味がありません。

開き戸でもこじ開けられてしまうことはありますが、引き戸の場合構造上どうしても隙間ができてしまうのでこじ開けやすくなってしまうんです。

開き戸の場合はガードプレート(参考)を設置することで隙間を塞ぐことができます。ですが、引き戸は構造上ガードプレートを設置できないので補助錠で対策するしかありません。

こじ開け対策で補助錠を設置する場合、戸先に設置し、壁と戸を固定するのが効果的です。(戸先錠ともいわれます)

補助錠として戸先錠を購入する場合、後付けできるタイプを選んでくださいね。

ガラス破り対策

引き戸の侵入手口でもう1つ多いのはガラス破りです。引き戸は採光などのため、ガラスを使用していることがあります。特に古い引き戸には多いですよね。このガラスを割ってそこから手や金属を入れ鍵を開けられてしまうことがあるのです。

ガラス破りの対策方法には

  • 防犯フィルムを貼る
  • 補助錠をつける

という方法があります。

防犯フィルム

ガラス部分に防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなり侵入に時間がかかります。泥棒にとって、「侵入に時間がかかる=リスクが高くなる」ので、時間がかかると諦めるというケースが多いですよ。ガラスにフィルムを貼るだけなので簡単に対策できます。

防犯フィルムよりも防犯ガラスの方が効果は高いですが、ドアのガラス部分のみの交換はできない場合が多いです。防犯ガラスに交換するのなら、ドア自体の交換を検討した方がよいかもしれません。

ドア交換については次の章でご紹介します。

補助錠

こじ開けと同じく、補助錠でガラス破りの対策もすることができます。ただし、補助錠の設置場所は異なるのでご注意ください。

ガラス破り対策で補助錠を設置する場合はドアの上部の手の届かないところに設置する必要があります。

補助錠で防犯対策はできますが、鍵をつけすぎると家族の出入りも大変になってしまいます。結局、全部は使用しないなんてこともでてきそうですので、優先順位を考えて設置しましょう。

他には

  • 防犯カメラ
  • 防犯アラーム
  • センサーライト

などを設置するという方法も侵入防止の対策になりますよ。

防犯カメラやセンサーライトについてはこちらの記事でご紹介しています。

玄関の防犯対策を考えよう!今すぐできる対策からリフォームまで! 家の防犯対策を考えるなら、玄関の対策は欠かせません。一軒家でも集合住宅でも玄関は泥棒の侵入経路の上位に入っています。 玄関...

ピッキングやサムターン回しの対策は開き戸と同じ方法でも対策できます。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

玄関の防犯対策!賃貸だとどんなことができる? 防犯対策をするなら、やはり玄関はおさえておきたい場所ですよね。 賃貸の場合、原状復帰が基本ですので大きなリフォームなどはで...
玄関の引き戸の鍵はどんな種類がある?後付けもできる? 玄関のドアが引き戸、という家庭は今でも多いです。壊れたり、調子が悪い時はもちろん、そうでなくても防犯のために鍵を交換する人が増え...
シロ
シロ
防犯対策してるよってひと目で分かるのが大事ってことだね…!

古い引き戸ならリフォームも検討しよう!

引き戸の防犯性は低いと言えど、古い引き戸と最新の引き戸ではかなり違いがあります。古い引き戸は断熱性なども低いので、新しいドアにリフォームすれば快適に過ごせるようになるかもしれません。

最後に玄関の引き戸をリフォームした事例をご紹介します。

引き戸から引き戸に交換した事例

まずは引き戸を新しい引き戸に交換した事例です。

防犯対策で引き戸を新しいドアにリフォームした事例。ダブルロックのドアを採用していますよ。ドア枠はそのままのカバー工法参考)でリフォームしています。

こちらも防犯対策で玄関ドアを交換した事例。見るからに防犯性が高そうですよね。

こちらは新築当時から使っていた引き戸が経年劣化で使いにくくなったとのことでリフォームされています。同じ引き戸ですが既存のドアよりも高さを上げています。

引き戸から開き戸へ交換した事例

続いては引き戸から開き戸に変更した事例です。

防犯のために引き戸から開き戸に交換をした事例。ドア交換だけでなく、面格子の強化も行っています。

ドアの両側にガラス格子をつけ、開き戸に変更した事例。ガラス面があるので明るさは変わらないですが、細かい格子で防犯性がアップしています。

玄関が寒く、防犯性も心配ということで開き戸にリフォームした事例。こちらも両側がガラスなので玄関が明るくなりました。

引き戸から開き戸への交換も検討している方はこちらの記事もどうぞ。

玄関ドアは引き戸と開き戸どっちがいい?メリット・デメリットを比較! 玄関ドアは大きく分けて引き戸・開き戸の2種類があります。新築やリフォームの際はどちらがいいのか迷われる方も多いのでは? そ...
シロ
シロ
防犯面はもちろんだけど、寒くない玄関にもなるからリフォーム時は優先して考えるのがおすすめだよ。

まとめ

玄関の引き戸の防犯性、防犯対策について見てきました。

引き戸は隙間ができる、ガラスを使用している場合があるという点で開き戸よりも防犯性が低いことが多いです。特に、こじ開けやガラス破りで侵入されるケースが開き戸に比べて多いです。補助錠などを設置することで対策してみてください。

同じ引き戸でも最新のものは防犯対策に優れている商品もあります。古い引き戸を使用している場合はドアの交換も検討してみてはいかがでしょうか。

玄関ドアに隙間ができたら交換の合図!費用や事例をご紹介 玄関ドアは長年使っていると少しずつ隙間ができてしまいます。隙間を放置しておくと、当然家の気密性が下がり、エアコン効率も悪くなって...

 

このページに関連する記事

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です