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ガスストーブとガスファンヒーターの違いは?導入するならどちらがいい?

エアコンだけでは寒い!と感じた時、ガス暖房機の導入を考える人も多いでしょう。

ガス暖房機にはガスストーブとガスファンヒーターがありますが、どんな違いがあるのでしょうか。メリット・デメリットを比較してみました!

ガスストーブとガスファンヒーターの違いを比較しよう!

ガス暖房機は文字通り、ガスを燃料にして温める暖房機器です。ガス暖房機は大きく分けると「ガスストーブ」と「ガスファンヒーター」に分かれます。

ガスストーブとガスファンヒーターの違いを比較すると以下の通りです。

ガスストーブ ガスファンヒーター
立ち上がり 部屋全体が温まるのには時間がかかる 速い・足元から温まる
安全性 炎が見えるため小さいお子様は注意 吹き出し口が熱くなることがある
電源 不要 必要
光熱費 ガス代のみ 電気代もかかる・ガス代も若干高い
乾燥 しにくい(上にやかんを置けばさらに加湿になる) 体に風が当たると乾燥を感じる

なぜこのような違いが出るのか、特徴をまとめていきますね。

ガスストーブの特徴

ガスストーブとガスファンヒーターは原料は同じガスですが、暖める仕組みが違います。

ガスストーブ
遠赤外線による輻射熱で正面を温め、上に上がっていく燃焼熱が循環することで部屋全体を温めます。
外から熱源や。炎が見えるのも特徴です。

正面はすぐに暖かくなりますが、部屋全体が暖かくなるまでには時間がかかります。ですがファンを使わないので電気は不要、というメリットも。

昔ながらのガスストーブは危険な面もありましたが、最近は安全機能が付いているのでそれほど心配することはありません。ただし炎が露出しているため触れると火傷します。小さなお子様がいる場合は特に注意しましょう。

昔ながらのやかんが上に置けるタイプのガスストーブもあります。やかんをおけば乾燥対策になりますし、みそ汁などの鍋を置いて暖めるのもいいですよね。

ガスファンヒーターの特徴

ガスファンヒーター
ファンを使って熱を送り出す暖房機器。温風が出るので部屋全体が素早く温まります。

ファンを使うのでガスコンセントだけでなく、電気コンセントも必要です。

熱源や炎は見えず、ガスストーブに比べると危険は少ないです。ただし、吹き出し口が熱くなることもあるので注意は必要です。

吹き出し口が下の方にあるので足元から暖めてくれます。ただし、部屋のホコリなどを巻き上げてしまうというデメリットにもなってしまいます。

ガスファンヒーターも乾燥しにくい暖房機器ですが体に風が当たると「乾燥している」と感じることがあります。実際には乾燥していないのにプラスで加湿器をつけてしまうと加湿し過ぎで結露が発生することもあるので注意しましょう。

一概にどちらがいいとは言えず、好みになりますね。安全性や即効性で選ぶならガスファンヒーター、乾燥対策や光熱費を抑えたい人にはガスストーブがおすすめです。

ガス暖房機のメリット・デメリット

ガスストーブとガスファンヒーターの違いを見てきました。続いてガス暖房機に共通するメリット・デメリットも見てみましょう。

ガス暖房機のメリット

1,部屋がすぐに暖まる

ガス暖房機はスイッチを入れたらすぐに暖まります。

他の暖房機器と比べると・・・

石油:パワーはガスと同等だが、スイッチを入れて灯油を気化させてから暖かくなるので温まるまでに時間がかかる
電気:すぐに暖かくなるもののパワーが弱いので部屋全体を温めるのは難しい

ガス暖房機器は素早く暖めるのに適していると言えますね。

2,部屋が乾燥しにくい

ガス暖房機はガスを燃焼させる際に水蒸気を発生させるので部屋が乾燥対策になるという特徴もあります。

他の暖房機器は以下の通り。

石油:同じく水蒸気を発生させるので乾燥しにくい
電気:水蒸気は発生しないので乾燥する

3,燃料補給の必要がない

燃料はガス栓から取り入れるので燃料補給は必要ありません。

石油:灯油の補充が必要
電気:コンセントにつなぐだけ

ガス暖房機のデメリット

1,定期的に換気が必要

ガスが燃えると室内の酸素が減るため、定期的に換気が必要です。1時間に1~2回の換気が推奨されていますよ(参考)。

酸素が減ると不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生する可能性もあり、危険です。

石油:同じく換気が必要
電気:特に換気の必要はない

効率の良い換気についてはこちらの記事もご覧ください。

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ただし、最近では換気が不要のガス暖房機も出ています。詳しくは最後の章でご紹介しますね。

2,ガスコンセントがないと使用できない

ガス暖房機器を使うには、専用のガスコンセント(ガス栓)が必要です。ご自宅にガスコンセントがない場合、工事をして後付けしなくてはいけません。

石油は電気の暖房機器は特に工事なく設置できるのでこれはデメリットになりますね。

ガスコンセントの後付けについてはこちら。

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3,プロパンガスだと光熱費が高くなる

光熱費については高くなるという意見もありましたが、実際に使っている方は安くなったという声もありました。

その時の価格や契約プラン、他の暖房機器の併用など状況によっても変わってきますね。ですがそれは都市ガスの場合。

プロパンバスの場合は元々ガス代が高い(都市ガスの1.7~1.8倍ほど・参考)のでガス暖房機を導入すると光熱費が高くなってしまう可能性が高いです。

もっと他のストーブと比較したい方はこちらの記事もどうぞ。

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今までの開放式ストーブは室内の空気を取り込んで燃焼し、室内に排気していました。ですから空気が汚れてしまい換気が必要だったんですね。

FF式の場合、外気から取り込んだ空気で燃焼し、外に排気します。室内の空気を使うことも、室内に排気することもないので部屋の空気が汚れないのです。(詳しくはこちら

ただし、水分も排気されてしまうので水蒸気は発生せず乾燥しやすいというのは注意が必要ですね。

費用は、開放式のガス暖房が2万円程度参考)から購入できるところ、FF式は15万円前後参考)です。

そして吸排気管を設置するために壁に穴を開ける工事が必要。工事費用は20,000円程度参考)追加でかかります。従来のガスストーブ・ガスファンヒーターに比べて本体価格、工事費用共に高くなってしまうんですね。

といっても使い勝手は良さそうなので今後はFF式が主流になっていくのかもしれません。

まとめ

ガス暖房機のメリットとデメリットを踏まえたうえで、ガスストーブとガスファンヒーターの違いを比較してきました。ストーブとファンヒーターのどちらがいいのかというのはこのみにもよると思います。どちらが自分の生活に合っているのか考えて選んでください。

ガス暖房機にはデメリットもありますが、すぐに暖まるというのが魅力的ですよね。デメリットの1つだった換気が不要のタイプも出ているのでさらに便利に使えるようになりそうです。

ガス暖房機以外の暖房機とも比較したい方じゃこちらの記事をどうぞ。

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