部屋で発生する虫の駆除方法!殺虫剤を使わない方法は?
部屋で虫を発見したら当然駆除しなくてはいけませんが、殺虫剤にもいろいろな種類がありますよね。駆除したい場所や虫によってどの殺虫剤を使うべきなのかは変わってきます。今回は殺虫剤の種類や使い方をご紹介していきます。
また、子どもやペットがいたりすると殺虫剤が安全なのかどうかも考えてしまいますよね。殺虫剤以外の駆除方法も見ていきましょう。
殺虫剤の種類
害虫を駆除するとなると殺虫剤を使用するのが一般的ですよね。殺虫剤にもいろいろな種類があるのでタイプ別にご紹介します。
スプレータイプの殺虫剤
一番手軽な殺虫剤はスプレー(エアゾール)タイプではないでしょうか。
スプレータイプの殺虫剤には
- 虫に直接噴射するタイプ
- 虫が来そうなところに噴射して侵入を予防するタイプ
の2種類があります。両方の効果があるスプレーもありますよ。虫の侵入口になりそうな場所に噴射しておいて、虫を見つけたら直接噴射するという両方の使い方ができます。
どちらも該当の虫によって使用するスプレーが変わってくるので、購入する時は注意してください。特定の虫にしか効かないという商品も多いです。(他の虫に全く効果がないという訳ではないと思いますが)
ゴキブリやハエだけでなく、カメムシ、ガなどさまざまな虫に効果があります。直接虫に噴射することもできますし、防虫効果もあります。家に1本あると便利ですね。
部屋の四隅にスプレーしておくと、24時間虫を寄せ付けなくなる商品です。蚊に特化した商品もありますが、こちらは様々な虫に効果のあるタイプです。
こちらは化学成分を使わず、植物由来の成分だけで作った殺虫剤です。子どもやペットがいる家庭や植物を育てている人にもおすすめです。
効果がある害虫はハエ、蚊、ゴキブリ、マダニです。
くん煙タイプの殺虫剤
部屋全体の虫を駆除したいのであれば、くん煙タイプの殺虫剤が便利です。目に見えない場所にいる虫まで追い出してくれるので安心ですよね。
ですが、くん煙タイプの殺虫剤はスプレータイプよりも手間がかかります。手順が以下の通り。
- 家具や家電などにカバーをする(詳しくはこちら)
- 戸棚、押入れなど虫のいそうな場所のドアを開放する
- ペットを非難させる
- 燻煙剤をセットし、ドアを閉めて家から出る
- 2時間閉め切ったままにする(外出する)
- 部屋の換気をする
- 虫の死骸が出てくるので掃除をする
- 直接薬剤がかかった場合食器は洗う。布団は干す
これだけの工程があるので気軽には使えませんが、虫が大量発生した時、色んな種類の虫がいる時などにはおすすめですよ!
くん煙タイプの殺虫剤は虫の種類によって違いますのでお間違えのないようにしてくださいね。また、〇畳用と部屋の大きさによっても分かれています。
一般的なものはダニ、ゴキブリ、ノミがメインです。
カメムシ、アリ、ゲジなどの虫にはこちら。何の虫かわからないという場合もこちらが良いでしょう。
こちらは駆除だけでなく、侵入防止の効果もありますよ!
置き型・吊り下げタイプの殺虫剤
虫が発生しやすいところに置いたり、吊り下げたりして使う殺虫剤です。侵入防止にもなりますね。
こちらは虫全般に使える置き型の虫よけです。虫が嫌がる天然のハーブを使用していて侵入を防ぎます。玄関や窓の近くなど虫の出入りがあるところにおくといいですね。
置き型タイプ・吊り下げタイプの殺虫剤は特定の虫に効果があるという商品が多いです。
こちらは窓の近くや玄関に吊り下げておくことで虫の侵入を防ぐ商品です。色んな虫に効果がありそうな感じがしますが、効果が認められているのはユスリカとチョウバエ(コバエの一種)だけ。色んな虫の侵入を防ぎたい方は先ほどご紹介したハーブの虫よけの方がおすすめです!
こちらはコバエ用の置き型殺虫剤です。コバエが好きな香りでコバエを引き寄せ、容器の中で駆除します。
スプレータイプなどをあまり使いたくない台所でも使えるので便利ですね。生ごみの近くなどに置いておきましょう。
こちらは排水溝に巻いておくことでチョウバエの幼虫を退治してくれる殺虫剤です。
アリ用の置き型殺虫剤です。中に毒入りの餌があり、巣に持ち帰ることで巣ごと撃退するという商品です。アリの通り道に置いておくとよいですよ。
ただし、こちらはシロアリには効果がありません。
シロアリ用の置き型殺虫剤はこちらです。土の中に埋めておくだけでシロアリを撃退できるという商品です。
ただし、シロアリは家の柱や基礎なども食べてしまう害虫です。大量発生している場合は業者に依頼してしっかり駆除することをお勧めします。
シロアリ以外でも何度駆除してもすぐに虫が発生する場合などは業者に依頼しましょう。
市販の殺虫剤って安全なの?
殺虫剤は手軽に使えますが、安全性が気になるところですよね。特に気になるのがスプレータイプ。小さな子どもやペットが手で触れたり、舐めたりしてしまわないか心配ですよね。
殺虫成分に害はないの?
スプレータイプの殺虫剤で虫を殺虫する成分は「ピレスロイド」を使用している商品がほとんどです。ピレスロイドは除菌菊に含まれている有効成分ですよ。
ピレスロイドは虫には高い効果がありますが、人間、哺乳類にはほとんど効果がないといわれています。ですから子どもや犬、猫に関してはあまり気にしなくて大丈夫です。台所などでも安心して使えますね!
ですが、ピレスロイドにアレルギーを持っている場合、皮膚に直接触れると皮膚炎などの症状を起こす場合があります。可能性は高くないですが、皮膚には直接触れないように注意しておくといいでしょう。
また、昆虫だけでなく爬虫類、魚類などにも毒になる成分ですので、金魚やカエル、ヘビなどを飼っている人は気を付けてください!
害虫駆除の効果があるとはいえ、家庭用に販売されている商品は薬事法などに基づき、一般の人が使用しても安全であることが確認されている商品です。ですから過度に心配する必要はありません。(有効成分の安全性についてもっと知りたい方はこちら)
それでも気になる方は先ほどご紹介した植物由来の殺虫剤もおすすめです。
ピレスロイド系の成分には他にこんなものがあります。
アレスリン、フェノトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、イミプロトリン、ペルメトリンなど
殺虫成分以外の成分は?
それでは殺虫成分以外の成分は大丈夫なのでしょうか。殺虫剤によく使用される成分について見てみましょう。
1号灯油
灯油ストーブで使用する灯油と同じものです。ですから火気厳禁なんですね。
1号灯油はペンキなどにも使用されていて、溶剤や希釈剤として使われています。
LPG(液体石油ガス)・DME(ジメチルエーテル)
殺虫剤に関わらず、エアゾールスプレーに使用されていることの多い成分です。均一の泡として噴射するために使用されています。
どちらも身近な成分ではありますが、直接触れたり口に入ることは避けなくてはいけない成分ですね。
殺虫剤を拭き取るにはどうしたらいい?
赤ちゃんやペットがいる場合、殺虫剤をつかったあとを触ってしまったり、なめてしまう可能性があります。ですから、駆除するためにスプレーしたあとは残ったスプレーを拭いておきましょう。
ピレスロイド系の成分は水拭きでは十分に拭き取ることができません。食器用などの中性洗剤でもある程度成分を拭き取ることはできますが、しっかり除去したい場合は消毒用エタノールがいいでしょう。アルコール成分の入ったウエットティッシュなどでも大丈夫です。
殺虫剤以外の駆除方法
家に出た虫は殺虫剤を使用するのが手っ取り早いです。適切に使用すれば安全面も問題ありません。ですが、子どもやペットがいる家庭など、できればあまり使いたくないという人も多いでしょう。
厳密にいうと殺虫剤の一種ですが、虫を凍らせることで退治することができます。飛んでいる虫にも這っている虫にも使えます。どんな虫でも使えるので1本あると便利ですね。
ハエの場合は壁や物に止まる習性があるので、ハエの侵入口にガムテープなど粘着性のあるものを吊り下げておくとくっついてきます。すべてのハエの侵入を防ぐとは言い切れませんが、試してみてもよいでしょう。
このようなハエ取り紙を吊るしておくのもいいですね。
叩いてつぶすのはどうなの?
虫の退治方法として、昔から叩いてつぶすという方法もありますがこれはどうなのでしょうか。大量発生している場合は全部叩きつぶすというのは無理がありますが、1匹2匹でしたらついついつぶしてしまう人も多いでしょう。
結論から言うと、叩いてつぶすのはおすすめしません!
例えば、ゴキブリの場合。ゴキブリの表面は抗菌のたんぱく質で覆われていて、実はきれいなんです。ですが、内臓やフンには雑菌がいっぱい。つまり、叩くことで雑菌をまき散らしてしまうことになるんです。
すべての虫が叩くと雑菌をまき散らす、という訳ではないですが、虫を見つけたときにこの虫はOK、この虫はNGなど判断している余裕はないでしょう。つぶしてしまってから雑菌が多い虫だと分かったら困りますよね。ですから、虫はつぶさないことをおすすめします。
ちなみに、他に叩きつぶしがちな虫としてハエも雑菌が多いので潰さない方がよいです。蚊はそれほど雑菌が多くないので大丈夫ですよ。
当たり前のことですが、虫を発生させないためには日ごろからしっかり掃除をしておくということが大切です。
まとめ
部屋に発生する虫の駆除方法について見てきました。
虫の駆除はやはり殺虫剤を使う方法が一番手っ取り早く、適切に使えば安全な方法でもあります。虫によって使用できる殺虫剤は変わってきますのでしっかり調べて購入してくださいね。使用する際は使用上の注意をしっかり確認してから使いましょう。
そもそも虫を入れない、発生させないのが重要です。こちらの記事もチェックしておくといいでしょう。
家の中に虫がいるけど何の種類かわからない…という人はこちらのページもチェックしてみてください。