床に傷ができしまって気になる!DIYで補修する方法は?
フローリングは比較的柔らかい床材なので、傷がついてしまうことも多いですよね。傷ができると気になりますが、業者に依頼すると結構高くついてしまいます。
今回はDIYでできるフローリングの傷の補修方法、また賃貸でも補修できるかどうかを見ていきましょう。
床の傷はDIYで補修できる!
フローリングの床にできてしまった傷、気になりますよね。かといってすぐに補修依頼をするというのもためらわれると思います。
フローリングは傷ができやすい床材ですが、ちょっとした傷ならDIYで修理することも可能です。
無垢フローリングの補修方法
フローリングは大きく分けて2種類あり、天然木を使用した一枚板のフローリングを無垢フローリングといいます。
無垢フローリングについて詳しくはこちらの記事を。
無垢フローリングは柔らかいので傷などつきやすいです。ですが、実は補修もしやすいのです。
無垢フローリングを補修するにはアイロンを使います。
- フローリングの凹みに水を数滴たらしてにじませる
- にじまない場合は張りや画びょうなどで数カ所穴を開ける
- 傷に濡らした布を当て10秒ほどアイロンを当てる
- 1~3を凹みがなくなるまで数回繰り返す
木は水と熱で膨張する性質があります。水がアイロンの熱で膨張し、凹んだ部分が目立たなくなるのです。この方法で傷だけでなく、凹みなども補修することが可能。ただし、あまり大きな傷は完全には元に戻らないこともあります。
実際の様子はこちらの動画をご覧ください。
合板フローリングの補修方法
合板(複合)フローリングというのは、一般的なフローリングのこと。薄いベニヤ板を何枚か重ねた上に薄い木や木目のシートなどを張り合わせています。
合板フローリングの場合は水とアイロンを使うと表面のコーティングがダメになってしまうのでNGです。細かい傷の場合はワックスやコーティングを塗り直しただけで目立たなくなる場合もありますよ。
その他の方法では、補修キットを使って傷を補修することができます。
小さな傷の場合
擦り傷や小さな傷の場合、補修用のクレヨンやペンを使うと簡単です。
- 傷周辺を水拭きして汚れを落とす
- 床の色に合った補修用のクレヨンまたはペンで塗る
- ヘラで余計なクレヨンを削り取る
たったこれだけで傷が目立たなくなるならいいですよね。
実際の動画はこちら。
床の色に合うクレヨンやペンがない場合は、複数を組み合わせて塗ることもできます。
ご自宅のフローリングに合いそうな色を選んでください。 最近では100円ショップにも補修クレヨンの取り扱いがあります。(ただし色の種類は少なめ)
フローリングだけでなく、木製の家具などにも使えますので1つあると便利ですよ。
大きな傷・深い傷の場合
大きな傷、深い傷の場合はパテタイプの修復材が良いでしょう。
- 傷周辺を水拭きして汚れを落とす
- 傷がえぐれていたり、はがれている部分をカッターで削り傷を整える
- 床に合うパテを選ぶ
- パテタイプの修復材を専用のホットナイフ等で溶かす(場合によっては色を調合する)
- 傷口にパテを入れて乾かす
- はみ出した部分を削る
- 固く絞った布で周囲を拭き取る
- クレヨンで木目を描く
傷が大きい場合は工程も多くなりますが、それほど難しい作業はありません。床を整えるために削るのは抵抗があるかもしれませんが、しっかり整えてから補修することできれいに仕上がりますよ!
実際の工程はこちらの動画をご覧ください。
傷以外の凹みの修復に関してはこちら。
賃貸の床はDIYで修復してもいい?
賃貸物件で床に傷をつけてしまったら「退去時に修繕費用を請求されてしまうかも」と慌ててしまうかもしれません。
ですが、賃貸物件は基本的に自己判断で修復してはいけません。修理会社を呼ぶことはもちろん、DIYの場合も大家さんや管理会社に相談する必要があります。DIYをしようとして失敗した場合、退去時に大金を請求される可能性もあるんです。
アイロンやクレヨンタイプの補修材での補修はまだしも、床を削ったりするDIYは絶対にやめましょう。
「原状復帰しなくてはいけない」と焦ってしまうかもしれませんが、原状復帰というのは借りる前の状態に戻すということではありません。生活をしているうちについた多少の傷の修繕費は家賃に含まれていることがほとんど。
故意につけた傷や大きな傷の場合は修繕費を請求されてしまう場合もありますが、それは仕方のないことですよね。心配な場合は傷ができた時点で相談してみましょう。
DIYせず、業者に依頼した方が良いケース
床の傷は比較的簡単にDIYでも修理することができます。ですが中には業者に依頼した方が良いケースも。
傷が多い場合や、大きな傷の場合や傷以外に下記の状態が見られる場合はプロに修復、もしくはリフォームで張替えを検討してみてはいかがでしょうか。
- 浮いている箇所がある
- ふかふかしている箇所がある
- ささくれができている
- 床の上を歩くときしむ
- 補修してもはがれてしまう・うまくいかない
など。
合板フローリングの寿命は10~15年。無垢フローリングの寿命は30年(参考)ともいわれています。張替えから年数が経っていて不具合が出ている場合は一度業者に見てもらうことをおすすめします。
本格的な修理やリフォームについてはこちらの記事をどうぞ。
まとめ
床の傷の修復方法を見てきました。床の傷の補修というと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、DIYで意外と簡単に修復することができますね。
無垢フローリングと合板フローリングでは修復方法が違うのでご注意ください。
賃貸の場合は、基本的に自分で修復することはできません。大家さんや管理会社に相談してから判断しましょう。
また、傷だけでなく他のトラブルが起こっていたり、張替えから年数が経過している場合は業者に見てもらうことをおすすめします。
その他の床のトラブルの記事もチェックしてみてください。