犬と一緒に暮らす家におすすめの室内土間・事例を見てみよう!
最近、玄関土間を広くしたり、リビングに土間を作ったりする人が増えています。
アウトドアが好きな方などに多いのですが、犬を飼っているご家庭にもおすすめですよ!
今回は犬のために室内土間を作るメリットや事例を見ていきます。
室内土間とは?
そもそも『土間』とは、室内ですが床材を張らず、(基本)土足で活動をするスペースのことです。昔の日本の家では炊事場や農具の保管場所などに土間が使われていました。今では建物の西洋化に伴い、土間は玄関にしかない家がほとんどです。
ですが最近では室内に土間を作る例が増えつつあります。特にリビングに作る人が多いので「土間リビング」と呼ぶことも。
縁側のように使ったり、机や椅子を置いてくつろいだり。様々な使い方がありますが、犬を飼っている方も取り入れている人が多いです。
室内土間だけでなく、玄関土間を広く取り犬用のスペースにしている人もいますよ。詳しくはこちら。
土間リビングのメリット・デメリット
続いて土間リビングのメリット・デメリットを見ていきます。
メリット
夏に涼しく過ごせる
土間の表面や下地にはコンクリート・モルタル・タイルなどが使われています。これらは熱伝導率が高いので触るとひんやりします。
犬は暑さに弱いので涼しい場所を探してくつろぐことが多いですよね。室内土間があれば夏場は快適に過ごすスペースとなるでしょう。
掃除がしやすい
土間に使われる素材は水や汚れに強いので掃除がしやすいです。犬がエサや水などをこぼしてもすぐに対処できますね。
毛の抜け代わりの時期なども掃除がしやすいのは助かりますね。
床が滑りにくい
日本の住宅で最もよく使われている床材は合板フローリングですが、合板フローリングは犬にとっては滑りやすい素材です。床が滑りやすいと犬の足腰に負担がかかってしまい、関節の病気につながってしまうことも。土間に使われる素材は滑りにくいものが多く、犬の足腰への負担も減りますよ。
犬を飼っている家におすすめの床材についてはこちらの記事をどうぞ。
土間の素材についてはこちらの記事をどうぞ。
デメリット
段差ができる
土間を作るとどうしても床の部分との段差ができてしまいます。犬も年齢を重ねると段差が負担になってしまうことも。あらかじめスロープなどを設置しておくと安心ですね。
冬は寒い!
土間は夏涼しい反面、冬は土の冷たさがそのまま伝わり、ひんやりと寒くなりがちです。犬は寒さに強いですが、寒がりな家族がいる場合は不向きかもしれませんね。
断熱対策をしっかりする、冬場は陽が当たる場所に作る、じゅうたんを敷くなどの方法で対処しましょう。
断熱対策についてはこちらの記事をどうぞ。
湿気が多く、結露ができやすい
土間は室内の温かい空気と外の冷たい空気が出会う場所なので気温差が大きく、結露しやすいです。断熱対策することや、換気扇や除湿器を使うことで湿気対策をしましょう。
また、雨や雪の日に濡れたもの等を放置しないようにしてくださいね。
土間の湿気対策について詳しくはこちらもどうぞ。
犬のために室内土間(土間リビング)を作った事例
最後に、実際に室内土間を作った事例を見ていきましょう。
一軒家の場合
こちらはリビングと庭の間に土間を設置。玄関にもつながっているので犬の動線がしっかり確保されています。同じ家にいてしっかり棲み分けができる間取りですね。
リビングに隣接する土間を犬のスペースにした事例。家の外で飼わずに土間で飼っているという感じですね。家族とも触れ合いができお互い快適に過ごせそうですね。
こちらのお宅は、なんとリビングの真ん中を土間にしています。両サイドはフローリングと小上がりの畳スペースになっています。白いタイルの土間なので真ん中にあっても違和感がないですね。
こちらはリビングの一角を土間にし、薪ストーブも設置。寒さ対策になりますし、趣があっておしゃれですよね。犬も快適に過ごせそうです。
リビングと隣接する場所にタイル張りの土間を設置。リビングとの間は棚で仕切られています。排水溝もあるのでシャワーもすることができ、犬は土間ですべて生活ができます。しっかり空間を分けているんですね。土間はドッグランにもつながっていますよ。
マンションの場合
マンションでも室内土間を作っている方はいますよ。
こちらは玄関土間から続く土間をリビングにも設置。室内ドッグランとして使われています。家主さんはDIYが趣味とのことで土間は自分のためにも活用されていますよ。
こちらは大型犬と一緒に暮らす家を中古で飼ってリフォームした事例。この家はなんとすべてが土間!インダストリアルスタイルといって躯体現しにし、色は極力使わないスタイル。土足で暮らす家なので犬にとっても過ごしやすそうです。
こちらは3LDKの家をワンルームにリフォーム。そのうちの1/3ほどが土間になっています。玄関から続いてリビングまで土間になっていますね。犬のケージは土間に設置されていますが自由に動き回れるようになっています。ワンルームでも床の素材が違うとアクセントになっていていいですね。
まとめ
室内土間(土間リビング)のメリット・デメリットや実際に取り入れた事例を見てきました。比較的広い一軒家に多く、マンションではまだまだ取り入れている人は少なく感じました。
最近では犬は室内で飼うのが当たり前になってきています。大型犬の場合は特に、土間にスペースを作ってあげると犬と人とが暮らしやすい家になっているのではないかと感じました。
ただし、寒いなどのデメリットもありますので本当に土間リビングがベストなのか検討したうえで取り入れ入れてみてくださいね。
犬のためにリビングをリフォームしたい方はこちらもどうぞ。
犬のためのリフォーム全般についてはこちらの記事もどうぞ。