開口部(窓・玄関・ドア)

窓交換リフォームをするタイミングは?メリットや事例を見てみよう!

住宅に必ずある窓。普段何気なく使っていますが、年数が経過すると隙間風が入ったり、開け閉めがしにくくなったりという不具合が出てきます。

そんな時は窓交換リフォームを検討してみては?窓を交換すると思った以上のメリットが得られるかもしれません。

窓交換リフォームをするタイミングは?

そもそも、窓交換リフォームはいつ行えばよいのでしょうか。少し不具合が出てもそのまま使ってしまっているという人も多いと思います。

窓サッシは建材の中でも長持ちしやすい素材。一般的に使われているアルミサッシの場合20~30年が寿命と言われています(参考)。

ただし、使い方や掃除の頻度、メンテナンス方法などによっても変わってきます。サッシ自体は長持ちしますが、ゴムパッキンは10、戸車は3~4年参考)と寿命はもっと短いので定期的に業者に依頼してメンテナンスをするとよいでしょう。

また、ガラスは半永久的に使えますが、物がぶつかれば割れることも。また完全に割れなくてもヒビや傷があると強度は下がります

【保存版】窓を徹底的に掃除する方法!サッシや網戸、雨戸まで! 窓掃除はどのくらいの頻度で行っていますか? 窓ガラスは頻繁に拭いていてもサッシや網戸はなかなか・・・という方も多いかもしれ...

年数以外の目安では、以下のような状態になったら窓交換のタイミングですね。

  • ガラスにヒビや傷などが入っている
  • 掃除をしてもガラスがきれいにならない
  • 雨が吹き込んでくる(雨漏り)
  • 窓が開閉しにくい
  • 窓を開閉すると音がする、違和感がある
  • 窓が外れやすい
  • 鍵がかかりにくい
  • 地震などで建付けが悪くなった

他には

  • 隙間風が入る
  • 窓の付近が寒い(断熱性を上げたい)
  • 防犯性を上げたい
  • 強化ガラスの交換したい

などの理由で窓のリフォームをする人も多いです。

とはいえサッシごと交換しなくても解決するケースもあります。窓リフォームの種類については次の章でご説明します。

窓交換リフォームのメリット

古い窓を交換すると、窓の開閉がしやすくなるなど上記のトラブルが解消されるだけでなく、こんなメリットが出てくることも。

  • 断熱性が上がり快適に過ごせる
  • 結露が解消する
  • 防犯効果が上がる
  • 騒音対策になる
  • ガラスの強度が上がる

など。

選ぶガラスの種類によっても変わってきますので、一般的なガラスだけでなくどんなガラスがいいか検討してみてはいかがでしょうか。

ガラスの種類についてはこちら。

窓の種類にはどんなものがある?形、開閉方法、サッシ、ガラスの種類までまとめました! 窓はどこの家にもあるものですが、よくよく見てみると様々な種類があります。 窓1つで断熱性や防犯性、防音性などを上げることも...

窓リフォームの種類と費用

窓のリフォームにはいくつか種類があります。今抱えている問題によってはサッシごと交換しなくても解決する場合も。

窓リフォームの種類と、どんな方におすすめなのか見ていきます。費用は窓の大きさや選ぶガラスによって大きく変わります

窓交換リフォーム

窓交換リフォームは大きく分けて2種類あります。

サッシを撤去する工事(はつり工法・引き抜き工法)

費用目安:30~50万円(参考

はつり工法・引き抜き工法というのは、今あるサッシを取り外して新しいサッシを取り付け窓交換をする方法です。

はつり工法:サッシだけでなく周りの躯体なども撤去する工法で大規模な工事
引き抜き工法:工具などを使い、サッシのみを引く抜く工法

どちらも古いサッシを取り除くというのは変わりません。引き抜き工法の方がはつり工法より騒音なども少ないです。ですが堅く固定されている場合、引く抜くことができず、はつり工法に切り替えになる場合も

●メリット
・古いサッシが残らない
・大幅な改修が可能
・開口部分が変わらない

●デメリット
・比較的費用が高い
・比較的工期も長く、施工中の騒音も大きい
・2階以上は足場が必要な可能性も

カバー工法

費用目安:4~12万円(参考

カバー工法とは、今ある既存のサッシの上に新しいサッシを重ねる工法。工期も短く済むので比較的手軽に窓交換できます。

●メリット
・比較的費用が安い
・比較的工期が短く、騒音も少ない
・内部から工事を行うので足場がいらない

●デメリット
・開口部が少し小さくなる場合がある
・雨戸などがあると施工できない場合も

カバー工法の方が簡単にでき、費用も安く済みます。カバー方法だからといって断熱性や気密性が低くなるということはありません。大きなデメリットはないので窓交換ではカバー工法を選ぶ人が多いようです。

その他の窓リフォーム

窓交換以外に、下記のような窓のリフォームがあります。

ガラス交換

費用目安:1~5万円(参考

サッシはそのまま、窓ガラスだけ交換するリフォームです。ペアガラスや防音ガラスなど機能性の高いガラスに変更することも。サッシの性能は向上しないので古いサッシの場合ガラスのみの交換はできないこともあります。

こんな時におすすめ
窓ガラスが割れた、ひびが入った、きれいにならない。断熱性、防犯性をアップしたいなど

窓をペアガラスに交換リフォームしたい!効果や費用はどのくらい? 結露対策として取り入れる方が多いペアガラス。交換リフォームをするのに費用はどのくらいかかるのでしょうか。 交換方法は大きく...

二重窓設置

費用目安:5~12万円(参考

断熱性向上のため、内側にもう1つサッシをつけるリフォーム。既存のサッシをそのまま使い、内側にもう1つサッシを取り付けるケースが多いです。

こんな時におすすめ
結露対策、断熱性の向上、窓の近くが寒い、防音対策など

リフォームで内窓(二重窓)を付ける費用はどのくらい?補助金は出る? 家の窓に内窓(二重窓)を取り付けると断熱効果が高まり、快適に過ごすことができます。結露対策、防音対策にもなるので設置を検討してい...

窓を小さくする

費用目安:20~60万円(参考

掃き出し窓を腰高にしたり横に広い窓を半分にするなど窓を小さくするリフォーム。窓交換と同様、はつり工法とカバー工法があります。窓交換よりも大規模なリフォームになりますね。

こんな時におすすめ
結露対策、防音対策、防犯対策、外からの視線を遮りたい、日差しを弱めたいなど

窓を小さくすることはできる?リフォームの費用と事例を紹介! 住み慣れた家でも長年使っていると「こうだったらもっといのにな」という点が出てきます。 その中の1つに「窓が大きすぎるから小...

出窓を普通の窓に

費用目安:15~30万円(参考

出窓を普通の窓や壁に変更するリフォームです。

こんな時におすすめ
結露対策、防音対策、出窓のお手入れが大変など。

出窓をなくすリフォームはどんな種類がある?費用や事例をご紹介! 出窓のある家はおしゃれなイメージがあり、インテリアのポイントにもなりますよね。出窓に憧れていた人も多いと思います。 ですが...

マンションなどの集合住宅ですと持ち家でも窓に関するリフォームができない場合があります。まずは管理規約を確認し、管理会社に相談してみましょう。

マンションはどこまでリフォームできる?間取り変更なども大丈夫?中古のマンションを買って自分の好きなようにリフォームしようと考えている人は多いと思います。 ですが、マンションの場合どこまで自分の...

窓交換リフォームの事例

実際に窓交換リフォームをした事例例を見ていきましょう。

はつり工法

5カ所の窓から雨漏りしている箇所を特定し、リフォームした事例。窓周囲の壁を切り取り、上げ下げ窓を引き違い窓に変更しています。

窓サッシを交換し、外壁と屋根も葺き替えしました。

カバー工法

既製品のカバー工法用サッシが使えず、こちらの会社のオリジナルサッシを使用。木製の手すりもアルミ製に交換しています。

両開き窓のハンドルが使いにくく、隙間風も入るということで窓交換しました。

窓周りの寒さと結露でお悩みだったお宅。9カ所窓をカバー工法でリフォームされました。内窓も設置し、断熱窓も使用。数も多いので費用は高いですが、3日で工事が完了しています。

潮風の影響もあり、窓の劣化が気になっていたということでカバー工法でリフォームしました。窓シャッターも取り外したのですが防災安全に特化したガラスで安心してすごせているそうです。

上げ下げタイプの窓をカバー工法で交換した事例。断熱性と防犯性もアップしました。

まとめ

窓交換リフォームについて見てきました。最近はカバー工法の方が主流なのではつり工法は事例も少なかったです。

はつり工法ですと開口部が若干小さくなるというデメリットはあるものの大きなデメリットではないのでカバー工法ができるのであればカバー工法でリフォームするのが良さそうですね。

また窓のトラブルによっては窓交換以外の方法で解決することもあるので合わせて検討してみてください。

このページに関連する記事

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です